伊藤リオンさんといえば、2010年に起きた「市川海老蔵暴行事件」で有名になった関東連合メンバーです。
当時は、大きなガタイと元ジュニアユース所属だった経歴が話題となり、関東連合の中でも有名なメンバーとして知られました。
今日は、伊藤リオンさんの経歴と、過去に関わった事件、海老蔵事件の後のことについて書いてみたいと思います。
また、関東連合メンバーの書籍やブログから確認できる伊藤リオンさんに纏わる小ネタについても、一部紹介してみたいと思います。
伊藤リオンの生年月日と出身中学。東京ベルディジュニアユースに所属し千歳台黒帝会や宮前愚連隊（関東連合）で活躍
伊藤リオンさんは東京都杉並区出身です。
1983年にパナマ人の父と、日本人の母親の間に誕生しました。
実家は裕福であり、小学校は地元の私立に通い、サッカーなどの習い事もしていました。
両親は早くから離婚しており、母子家庭で育ちました。
国籍はアメリカとの説がありますが、理由はハッキリしていません。
出身地はハッキリしていませんが、出身中学が杉並区で、最終所属が杉並区拠点の宮前愚連隊だったことから、最もゆかりのある土地は杉並区だと思われます。
実家の杉並区の一軒家は清掃の行き届いた素敵な家で、リオンさんは近所住民から”挨拶のできる良い子”として評判と、育ちの良さが伺えます。
| 名前 | 伊藤リオン |
| あだ名 | 「黒い狂犬」。「スポポチッチ」。 |
| 生年月日 | 1983年12月15日 |
| 出身地 | 東京都杉並区 |
| 出身小学校 | 私立 |
| 出身中学 | 東京都杉並区富士見ヶ丘中学 |
| 身長 | 175センチ |
| 所属 | ベルディ川崎ジュニアユース。宮前愚連隊。千歳台黒帝会（元千歳台ブラックエンペラー）。六代目山口組大同会笹原會（破門→除籍）。 |
| 結婚 | 既婚。双子の子供がいる。 |
学生時代はサッカーの才能に溢れヴェルディ川崎のジュニアユースに所属
パナマ人の父を持つ伊藤リオンさんは運動神経に恵まれました。
小学生の頃から体育の授業では目立っており、習っていたサッカーでは学校で一番の実力を誇りました。
伊藤リオンさんは小学校5年生の時、ヴェルディ川崎の下部チームのヴェルディジュニアに入団。
中学生になった後はベルディジュニアユースに入団し、FWのポジションでレギュラーを獲得。
５０メートルを5秒台という記録が残っており、フィジカルの強さとを合わせて理想的な選手でした。
ちなみに、練習量は少なく、その割に圧倒的な活躍をしていたということで、天才肌型の選手だったといえます。
石元太一に誘われて関東連合加入組織「千歳台黒帝会」に入るも傷害事件で逮捕されユースを解雇
伊藤リオンさんはヴェルディのジュニアユースで活躍する側、中学時代からグレてしまいます。
学校でのリオンさんは面白くてスポーツができて、人気者だったとのことで、グレてしまった理由はハッキリしていません。
悪友とノーヘルで原付を乗り回すなどしていた時期、地元の2歳上の先輩である石元太一さんに「暴走族に興味ない？」とスカウトされます。
石元太一さんという方については別記事で詳細を書いています。
そして、先輩の石元氏が所属していた、関東連合に加入している千歳台黒帝会（千歳台ブラックエンペラー）に入ることになります。
関東連合というグループについては別記事で詳細を書いています。
千歳台黒帝会での伊藤リオンさんは圧倒的な強さを誇り、組織を代表する戦力となりました。
あまりの強さから、後輩からドラゴンボールに登場する「スポポピッチ」みたいとのことで、その名で呼ばれていました。
ジュニアユースと暴走族を掛け持ちし、どちらでも中心的な活躍をしていました。
しかし、1998年の15歳の頃に関東連合の活動の中で傷害事件を起こしてしまい、公務執行妨害で現行犯逮捕されます。
この15歳の頃の逮捕をきっかけにベルディジュニアユースを解雇されてしまいました。
中学卒業後は高校に進学しますが、すぐに退学。
そして、中退後は所属を千歳台黒帝会から、宮前愚連隊に移します。
宮前愚連隊は、関東連合の中心的な組織だったために、活動は以前よりも激しくなっていきました。
伊藤リオンは17歳で「トーヨーボウル事件」を起こし「八街少年院」に入所
2000年の17歳の頃に「トーヨーボウル」事件を起こしました。
「トーヨーボウル事件」については過去記事に書いています。
「トーヨーボウル事件」では、人違いの相手をメンバーらと殺害してしまい、伊藤リオンさんは17歳にして特別少年院に送られることになります。
事件後、伊藤リオンさんは石元太一さんと共に千葉県にある特別少年院”八街少年院”に入所し、残りの10代のほとんどをそこで過ごしました。
成人後は結婚し子供も誕生。「海老蔵暴行事件」で有名になり、その後も乱闘動画などが拡散される。
特別少年院を出た後の伊藤リオンさんは、比較的に真面目になりましたが、関東連合関係の交際は続けました。
2008年の西新宿事件後、関東連合と敵対グループの襲撃合戦が活発になります。
リオンさんも襲撃に巻き込まれるなどしました。
2010年11月には先輩の石元太一さんが歌舞伎俳優の海老蔵さんに絡まれ、同席していたリオンさんが激昂して海老蔵さんに暴力を振るう事件を起こしています。
海老蔵さんが記者会見で「酔った知人を介護してたら急に襲われた」と証言した際は、リオンさんと石元さんは共に「そんなわけ無いだろ！」と笑いそうになったそう。
リオンさんに逮捕状が出される前、先輩の石元太一さんは責任を感じて出頭するつもりでした。
しかし、海老蔵さん本人がリオンさんから暴行を受けたと強く訴えていた為、弁護士に止められ、そのまま逮捕状が出されました。
結果的に伊藤リオンさんは2011年2月に逮捕されました。
石元太一さんは、後に雑誌のインタビューで「リオンには悪いことをした」と発言されています。
伊藤リオンが黒人ボディガードを囲む姿や沖縄の本職と揉めている動画が拡散される
海老蔵事件以降に有名人になった伊藤リオンさんですが、その後も動画サイトなどで何度か話題になりました。
あるイベントで、関東連合のメンバーと黒人のボディガードが揉めている動画がアップされていました。
この動画でのリオンさんは、相手に手を出すことはありませんでしたが、海老蔵事件の影響か、「オーラがすごい」とのコメントに溢れていました。
また、沖縄那覇市松山の路上で、バットやスタンガンを持った本職の人に囲まれているリオンさんの動画も拡散されたことがありました。
凶器を持った大勢の本職に襲われているにも関わらず、リオンさんは巧みなバックステップと洗練された距離感覚で攻撃をかわし続けました。
この動画でも伊藤リオンさんは相手に手を出すことはありませんでした。
ちなみに沖縄で揉めたのは沖縄の暴力団の「旭琉會」で、2018年5月3日に飲食店の前で待ち伏せしていた団員らに襲撃されたとのこと。
理由は以前に関東連合OBが現地でデカい顔をしていたことに顰蹙を買われ、有名メンバーであった伊藤リオンさんがターゲットにされ襲撃されたとの経緯。
伊藤リオンさんがやり返さなかったのは、その時期に逮捕されるとマズイ事情があったからだそうです。
余談ですが、先輩の石元氏は服役中の横浜刑務所で、この時に相手側にいた人と一緒になったことがあり、とても良い人だったとのことをブログで綴っていました。
伊藤リオンは性格が良い？男気があって真っ直ぐな性格
「トーヨーボウル事件」や「海老蔵事件」に関わった伊藤リオンさん。
世の中の多くの人が関わったらヤバイ人と認識してる一方で、”実はとても性格の良い奴”と肯定的に見てる人も多いです。
2000年の「トーヨーボウル事件」では、すぐに弁償金である500万全額を相手の親に支払い、取り調べには嘘偽りなく事実を語っていたそうです。
「被害者が毎晩夢に出てくる」と反省の色を示し、事件から長い歳月が経った今も被害者の墓に手を合わせに行っているそうです。
被害者の父親も、リオンさんに対しては”筋が通ってる”と認めています。
2010年の海老蔵事件も、当初は伊藤リオンさん側の一方的な身勝手な犯行だと思われていましたが、実は先輩のための行動でした。
その後、海老蔵さんが日頃から繁華街で問題発言や過激な行動を取っていた背景が明らかになると、”あの事件は海老蔵の自業自得”との認識が強くなりました。
海老蔵さんのことをよく思っていなかった層からは、むしろリオンさんを支持する声も出てました。
伊藤リオンは模範囚として早期仮釈放。冗談を真面目に受け取る
海老蔵事件での逮捕後も、刑務所での伊藤リオンさんは真面目な模範囚であり、懲役期間の満期から１／４を残し仮釈放が許されました。
大きな事件たったために、比較的に落ち着いた場所に配属されたのが要因とも見方もありますが、それでも4分1を残して出ることは簡単ではありません。
2012年に発生した「六本木クラブ襲撃事件」では、リオンさんを関東連合に誘った先輩の石元太一さんが逮捕され、その後横浜刑務所に長く服役。
事件以降、関東連合は壊滅状態で、多くの人との縁が切れている中、伊藤リオンさんはマメに面会に訪れたそうです。
また、石元氏の面会に訪れた際に、石元氏が冗談で「通訳お願いします」と担当に振ると、リオン氏と顔見知りの面接官が悪ノリで「通訳は必要ですか？」と聞いたそう。
すると、リオンさんは冗談に気づかず、真面目な顔をして石元氏に
「あの、今下で『本当に通訳必要ですか？』と聞かれたんですけど」
と答え、リオンさんの真面目ぶりに爆笑だったそうです。
海老蔵事件の後、ご近所インタビューで猫を撫でてる姿を目撃したと証言されるなど、リオンさんの悪口を言う人は皆無でした。
その他にも、出廷した嫁さんが「理由もなく暴力を振るうような人ではありません」と答えたり、当時1歳だった双子の子供に「早く会いたい」と発言するなど、良き父親ぶりが伺えました。
現在の伊藤リオンは飲食経営などで成功。頻繁に死亡説が出る
伊藤リオンさんは有名な関東連合メンバーでありながらも、メディア出演や本の出版、ブログやYouTubeなどでの活動はありません。
関東連合メンバーの中での人気は石元太一さんに匹敵するリオンさんだけに、現在何をしているのか、気になる方も多いようです。
まず、伊藤リオンさんの経歴を時系列でまとめるとこのような感じです↓
| 1998年 | 公務執行妨害で逮捕されジュニアユースを退団 |
| 2000年 | トーヨーボール事件で八街少年院に入る。 |
| 2008年 | 西新宿事件がきっかけで襲撃される。 |
| 2010年 | 双子の子供が誕生する。 |
| 2011年 | 市川海老蔵事件で逮捕される。 |
| 2012年3月 | 出所する。用意された出所祝いのシノギ（飲食店）で稼ぐ。 |
| 2012年9月 | 六本木クラブ襲撃事件で後ろ盾となっていた関東連合が崩壊する。 |
| 2012年10月〜 | 6代目山口組大同会系傘下に入る |
| 2014年 | 所属組織を”破門”になる。 |
| 2018年5月3日 | 沖縄で現地の本職に襲われる。 |
| 2018年7月 | ”破門”から”除籍”に変更される。 |
| 2021年7月 | 石元太一氏がブログで「元気にしてる」と伝える |
出所後にシノギで成功するも関東連合が崩壊し本職になる
海老蔵事件で刑務所に入り、2012年に出所した後は、組織のために体を張ったということで、出所祝いとして良いシノギが用意され、リオンさんはチャンスをモノにしたそうです。
業種は飲食系だそうです。
しかし、実業家として成功した直後に、関東連合のトップメンバーが「六本木クラブ襲撃事件」を起こし、先輩の石元氏を含む、多くの主力メンバーが失われ壊滅状態となりました。
後ろ盾を失ったリオンさんは、山口組系の組織に入りますが、入って2年ぐらいで破門となりました。
破門の理由は不明ですが、一説によると、組織に貢献する様子は見せなかったことや、行動が子供染みていて、言い訳や泣き言が多かったなどの噂があります。
その後も経済状況は順調だったようで、空港までヘリコプターで元関東連合のメンバーを迎えに行ったことや、都内の高級マンションを借りようとしたなどの豪遊ぶりが明らかになっています。
2018年に沖縄の暴力団員に襲われるという騒ぎを起こすと、その後に破門とされていた処分が除籍と変更されました。（※夜のお店で遊んでいたということで2018年の時点もお金を持っていたということになります。）
除籍に変更となった理由については、リオン氏が本職相手のトラブルを起こすなどが多い人は、破門した組織としては：他所の組織との筋が違えていることになる”からだそうです。
死亡説はガセネタ。先輩・石元太一氏のブログで分かる近況
伊藤リオンさんの近況情報は、2018年に在籍していた組織からの処分が、破門から除籍に変えられたというところでストップしています。
あまりにも何も情報がないことから、死亡説が浮上したこともあります。
2021年には先輩である石元太一さんがブログの中で、リオンさんが現在も元気であることを綴るど、死亡説は嘘であったと発覚しました。
変わらず元気にしているみたいですよー。
ここは一般面会がなぜか厳しく制限されている為、会えてはいませんが。
2021年7月8日
コロナ禍があった為に、なかなか面会に訪れない時期もあったとのことです。
その後も2022年頃にもリオン氏が病死したとの噂がネットで流れましたが、信憑性のあるソースは皆無でした。
先輩である石元太一さんは、ブログでは変わらずに自然体にリオンさんの名前を出していたことから、こちらもガセネタだと思われます。
伊藤リオンの小ネタ。バック宙ができてウイニングイレブンが上手！
関東連合メンバーの出した書籍や、過去のブログから分かる、伊藤リオンさんの小ネタをまとめてみました。
・フットサルでオーバーヘッドキックを披露していた
・ウイニングイレブンの実力は関東連合の中でも頭１つ抜けていた
・体重が100キロ以上あるのにバック宙ができた
・外人的な容姿なのに最初から特攻服が似合っていた
・伊藤リオン氏にだけレザーの特攻服が用意されていた
・関東連合の規則で髪型は坊主かニグロパーマの二択で、リオン氏はニグロパーマを選択したが、親はリオンがニグロパーマにしたことに気付かなかった。
・仲間内での挨拶は「押忍」だったがリオン氏だけ「push」だった
・仲間は旧車や改造車に乗っていたがリオン氏だけハーレーダビッドソンだった
・俊足で知られるリオン氏だが、”ケイ”というメンバーはリオン氏が追い付かなかったバイクに乗った敵を捕まえたので関東連合で一番の俊足ではなかった。
・関東連合の中でも喧嘩最強と思われているリオン氏だが、18歳の頃に入所した八街少年院では”タケ”と言う名前の2歳年上に勝てなかった。
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